incognita et cognita

インコグニータ(incognita)のエンジニアリング・音楽・数学・雑学日記です

フェアユースの考え方

フェアユースの考え方で目から鱗が落ちた今日のひとこと。弁護士で、知財制度専門調査会の会長などをされている中山信弘氏の言葉です。

著作権法に未来はあるのか?
フェアユースというのは、条文の在り方の問題というよりも、裁判をどう見るかという日本人あるいは日本企業のマインドの問題です。法的リスクをとるマインドがない限りはフェアユースの規定を入れても意味がありません。

事前規制よりも事後規制。法律が決めていないところは、自分がフェアだと思えばリスクをとってビジネスを始める。もしそれによって不当に被害をこうむる人がいれば、裁判によって判断してもらえばよい、という考え方です。

こういうどちらかというと米国流の考え方は(金融システムの崩壊もあって)最近ちょっと風あたりが強いですが、だからといってなんでもかんでも規制強化の方向に流されることなく、「フェアユース」の考え方はぜひとりいれていってほしいものです。